■阪神11R・阪神ジュベナイルフィリーズ■1着賞金6500万円、総賞金1億2330万円の行方が今年の2歳リーディングを大きく左右することは、週中のコラムにも書いた通り。空前のハイレベルでマッチレースを展開するダイワメジャーとディープインパクトは、それぞれに有力馬を送り込んできた。特に次週の朝日杯フューチュリティSにエントリーがない後者は背水の陣。11日現在、約1億円弱の差は机上の計算で射程圏ギリギリといえる。最低でも現状維持がV6への絶対条件だ。ただし、種牡馬単位の出走頭数で前記2頭の上を行くのがステイゴールド。アドマイヤリード、ペルソナリテ、クロコスミア、ウインミレーユ、ウインファビラスの“5頭出し”は、サンデーサイレンスが00、03年に記録して以来のレース史上最多タイ。ちなみに00年も03年もサンデーサイレンス産駒は2着が最高だったのだが、前者ダイワルージュは6番人気で後者ヤマニンアルシオンは10番人気。穴狙いなら“数の論理”は有効ということになる。 2年前の優勝馬レッドリヴェールを出して以降、ステイゴールドは牝馬優位のフィリーサイヤーに変貌を遂げた。3冠馬オルフェーヴルの引退と相前後するタイミングだったのは偶然だろうが、強力な後継を得たことで牡馬はひとまず“打ち止め”ということなのかもしれない。本命ウインミレーユは12年春の天皇賞を単勝14番人気(159.6倍)で圧勝したビートブラックの半妹。G1に特化した大駆け属性を母系からも継承している可能性大だ。 ◎ウインミレーユ ○メジャーエンブレム ▲ブランボヌール ☆クロコスミア △クードラパン △キャンディバローズ |
「スポニチ平成27年12月13日付け掲載」