■中京11R・チャンピオンズC■オールウェザー7戦全勝という香港馬ガンピットの取捨が難しい。本年度の全欧チャンピオンサイヤー、ドバウィの産駒という旬の血統で、「芝以外」という注釈付きのレーティング115も国際水準といえるのだが、日本のダートコースへの適応力については全くの未知数。不敗の実績には敬意を表しても香港競馬の「非芝コース」のレベルが少々疑わしいところもある。結論は心情的なものも込みでのノーマークだ。本命ノンコノユメは3歳時に別定58キロで非世代限定グレードレースを勝った国内初の馬。今年、24歳で没した父トワイニングが米国で供用されていた期間を含めて、17世代目にして初めて送り出したG1ウイナーである。キングカメハメハ、ゴールドアリュールのダート2大サイヤーに対抗するには少々心もとない父だが、この手の一子相伝型は容易に底を見せないもの。異世代のトップクラスにまとめて引導を渡す可能性は十分にある。母の父アグネスタキオンは今年、夭折した同期の宿敵クロスクリーガーの父系祖父としてもダート血脈としての可能性をアピールした。祖母の父クリミナルタイプはサンデーサイレンスを負かして米年度代表馬になった馬で、母の血統表内では配合的な“呉越同舟”も成立している。これが規格外の爆発力の源泉かもしれない。G1・10勝目と連覇がかかるホッコータルマエが大本線だが、同じ父のダノンリバティの良血度にも食指が動く。 ◎ノンコノユメ ○ホッコータルマエ ▲ダノンリバティ ☆コパノリッキー △グレープブランデー △ローマンレジェンド |
「スポニチ平成27年12月6日付け掲載」