■中山11R・ステイヤーズS■

 CMでは89年の死闘がフィーチャーされていた今年のジャパンC。歴史を変えた“21世紀のホーリックス”はジェンティルドンナだったわけだが、23年前との決定的な違いは道中のラップ。大逃げの形となったビートブラックの1800m通過は1分48秒4。23年前のそれは1分45秒8で、今回のビートブラックでは最後方待機という計算になる。四半世紀足らずの間、というよりもサンデーサイレンスの出現以前と以降では2400m戦の質が全く変わってしまった。レコードは更新されたが、当時の衝撃がこの先、再現されることはまずないのだろう。
 中山11R・スポニチ賞ステイヤーズSのデスペラードは、父ネオユニヴァースで母の父トニービン、祖母の父ブライアンズタイム。90年代3大種牡馬の血をフル装備している点では、前記春の天皇賞馬ビートブラックに通じる。超長距離砲に化ける可能性は十分。

◎デスペラード  ○フォゲッタブル  ▲マイネルキッツ  ☆トウカイトリック  △ファタモルガーナ  △メイショウウズシオ

「スポニチ平成24年12月1日付け掲載」

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