■東京11R・東京スポーツ杯2歳S■

 レースの上がりを3秒9上回る脚を使ってもなお、連対圏に届かなかったブエナビスタ。「道中は前の2頭が見えなかった」が鞍上の名手のコメントだが、確かにあれだけ離されれば、3コーナーの坂を挟んで物理的に視界から消える。レース前に危惧した通り、宿敵でありターゲットでもあったレッドディザイアの不在が、結果的に大本命馬のセンサーを混乱させたようにも思う。ともあれ、これも競馬。殊勲のクィーンスプマンテが示した“牝馬の長打力”はジャングルポケット〜トニービン父系の特質として覚えておこう。
 東京11R・東京スポーツ杯2歳Sはデュランダル産駒のニシノメイゲツ本命。東京コース未経験に終わった父だが、脚質的には恐らく最適の舞台だっただろう。この父の産駒は今のところ当たりか外れかの両極端。本馬はヘイルトゥリーズン・クロス(4×5)が見事にハマったクラシック候補だ。

◎ニシノメイゲツ  ○ローズキングダム  ▲スペースアーク  ☆サンディエゴシチー  △トーセンファントム  △トーセンパーシモン

「スポニチ平成21年11月21日付け掲載」

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