■東京11R・東京スポーツ杯2歳S■

 優勝馬リトルアマポーラには賛辞を惜しまないが、やはり今年のエリザベス女王杯はポルトフィーノが先頭でゴールしたレース、として記憶されることになるのだろう。奔放なコース取りの視覚的インパクトを含め、カラ馬としては最上級の?パフォーマンス。もちろん、人馬とも重篤なダメージがなかったからこそいえることだが、ある種のニヒリズムを学ぶのもまた競馬である。ちなみに“落馬ネタ”の大先輩ギャロップダイナは、その後天皇賞で大仕事をやってのけた。ポルトフィーノの不運もこれで打ち止めであってほしい。
 東京11R・東京スポーツ杯2歳Sはブレイクランアウトの反攻に期待する。今季限りの引退が発表された世界王者カーリンとは同じスマートストライク産駒で、母の父も同系(カーリンの母の父はデピュティミニスター)というスケールの大きい配合だ。

◎ブレイクランアウト  ○メイショウドンタク  ▲バックハウス  ☆ダノンカモン  △セイクリッドバレー

「スポニチ平成20年11月22日付け掲載」

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