■阪神11R・灘S■

 荒れに荒れ続けた2007年上半期のビッグレースだが、締めくくりの宝塚記念はレーティング最上位のアドマイヤムーンが貫録勝ち。父のエンドスウィープはわずか3世代の産駒から一昨年のスイープトウショウに続いて2頭目の優勝馬を出したわけで、改めて“宝塚記念御用達血脈”と認定しておきたい。それにしても種牡馬エンドスウィープが芝選手権距離でここまで成功するとは予想できなかった。おそらくダンシングブレーヴ、サンデーサイレンスといった強力な「母の父」のパワーを引き出す最良の触媒なのだろう。
 阪神11R・灘Sはシンメイレグルス本命。マルゼンスキーの出た一族で母の父も大物だが、こちらの父ブライアンズタイムはある意味で自己中心的な?遺伝力が持ち味。この馬にもまた、このところダート志向+晩成傾向が顕著な父の血がストレートに反映されている。

◎シンメイレグルス  ○ゼンノトレヴィ  ▲メイショウシャフト  ☆アドマイヤスバル  △ワキノカイザー  △セフティステージ

「スポニチ平成19年6月30日付け掲載」

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