■中京11R・金鯱賞■

 オークスはマル父の本命馬ベッラレイアを挟んでマル外ローブデコルテ、マル市ラブカーナという“記号馬”のワン・ツー・スリー。圧倒的多数のマル父勢力の上位独占を許さなかったあたりは、長く血統的反主流派の聖域?でもあった牝馬の2冠目らしい決着といえなくもないだろう。予想コラムで“異分子”と書いた優勝馬ローブデコルテは、いまや重賞戦線では少数派に転落した輸入競走馬。マル外馬として初のクラシック制覇は、サンデーサイレンス系飽和状態の内国産血統市場への痛烈なアンチテーゼとなった感じだ。
 中京11R・金鯱賞はマチカネオーラを狙う。英・愛ダービー連覇のジェネラス、英オークス馬イマジンの甥にあたり、同族(母のいとこ)にG1・10勝の女傑トリプティク。父SSなら種牡馬入りはまず当確の?血統背景だが、G2奪取で箔をつけておくに越したことはない。

◎マチカネオーラ  ○アドマイヤメイン  ▲インティライミ  ☆スウィフトカレント  △タガノデンジャラス

「スポニチ平成19年5月26日付け掲載」

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